2005年12月02日

昨年の重賞回顧〜ステイヤーズS、阪神ジュベナイルフィリーズ〜

競馬メルマガ【勝ち組の勝利指針】発行者 勝ち組です。

本日は昨年の重賞回顧をお送りいたします。

出走メンバーは毎年変わっていますが、
コースの形態や予想のコンセプトなどは変わらないので、
昨年の予想および、重賞回顧を読むことによって
得られることは非常に大きいと、当方は強く痛感しております。

見事的中した予想ならば、そのコンセプトは
正しかった事になりますので今年も同様に狙っていけます。

不的中だった場合でも、重賞回顧で不的中の原因を探し出し、
昨年の反省を活かして、新たに予想に取り組むことが出来ます。


こうして、予想を繰り返し、レース回顧を繰り返すことによって
着実に「競馬力」をつけていけば、
読者様が自力で「勝ち組」になる事も、
そう遠くはないと思っています。

そのために、勝ち組の勝利指針を活用していただければ
発行者としましても、とても嬉しく思います。


☆中山11R ステイヤーズS 3歳上OP  芝3600m 発走15:25

◎14.メイショウカチドキ
○10.ハッピールック
▲13.チャクラ
△11.エリモシャルマン

雨が降るという予報で、後方から来た馬は追い込みづらい不利な状況だと言えよ
う。後方からの競馬となるダイタクバートラム、グラスポジションの2頭にとっ
ては有利な馬場とは言えなさそうだ。ここは夏の札幌では重馬場で圧勝している
メイショウカチドキの上昇度を評価して本命とする。前走はアイポッパーを楽に
振り切り、現在の充実ぶりをアピール。問題は前走で大きく減っていた馬体がど
こまで回復できているか。輸送によりマイナス体重となれば、信頼度は下がるだ
けに最低でも馬体重のチェックをしてから購入をしたいところだ。生粋のステイ
ヤーハッピールック&ペリエ騎手、そして昨年の覇者チャクラ、2着のエリモシ
ャルマンを相手候補。ここは安全を見て4頭ボックスとしたい。

【馬連】 上記馬のボックス(6点)
【三連複】上記馬のボックス(4点)
【馬単】 推奨なし
【三連単】(買うならば4頭ボックス(24点)


┣ステイヤーズS  3歳上別定  中山 芝3600m(Aコース) 曇・良

コスモステージが変則的な逃げを打つ奇妙なペースで競馬が進みましたが、基本
的にはスタミナ勝負の流れになりました。


道中のラップを見てみると、3600mを走るというのに1000m通過が1分
0秒4というのは異常に速いペースです。逃げたコスモステージの田中勝春騎手
はいったいどんなペース判断をしていたのかが疑問ですが、とにかく速すぎます
。1000m過ぎにようやく速すぎると思ってペースを急激に落とし、13.4
−14.1−13.3−13.5秒という今度は恐ろしく遅いペースにまで流れ
を落としてしまいました。


この異常なペースに翻弄されたのが逃げるコスモステージを追いかける先行馬で
した。速い流れだった前半も深追いとも言えるほど追いかけてしまい、ペースを
落とされたところで後ろは大渋滞。そこからは折り合いを欠いて追走する馬も現
れ、まったくペース配分が出来ていない競馬ばかりでした。


その中で最後方でのんびり悠然と構えていたダイタクバートラムとグラスポジシ
ョンの2頭は、この前で繰り広げられていた緩急の激しい流れとはまったく無縁
のポジションで競馬を進められたことが、最大の勝因でしょう。


残り1000mから12.0−12.1−11.8−11.5−11.8秒とい
う速い流れに戻したとしても、中盤までに折り合いを欠いている馬たちにとって
はもはやスタミナは残っておらず、最後まで力を貯めていたダイタクバートラム
、グラスポジションのまくりにあっさりとやられてしまうのは当然とも言えます
。今回はダイタクバートラム、グラスポジションに展開がはっきり向いた一戦で
した。


ダイタクバートラムの上がり33.9秒は評価出来るという見方もありますが、
歴戦の勇者が揃う有馬記念では、今回のようなばかげたラップで逃げる馬はいな
いと思いますので、伏兵程度が妥当な評価でしょうね。


逆にグラスポジションは展開が恵まれたにもかかわらず、3着テイエムジェネラ
スとアタマ差では、まだ重賞を勝ちきるほどの力はないように感じました。


☆阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)2歳牝馬 芝1600m15:40

◎ 6.アンブロワーズ
○ 1.カシマフラワー
▲17.ライラプス
△18.キャントンガール
△10.ジェダイト
△ 3.ラインクラフト

圧倒的人気はラインクラフト。前走で見せたパフォーマンスは非の打ち所がなく
、人気を集めるのも仕方ない。しかし状況は変わって今回は重馬場での競馬とな
る。この馬場で本当に前走のような切れる脚が使えるのか?と考えると、2歳牝
馬の重馬場未経験馬を単勝1.7倍にまで祭り上げるのはどうかと感じてしまう
。ここは実力を認めながらも本命は違う馬に打ちたい。

函館の最終日は相当に馬場が痛んでおり、力がないと好走は出来ない状態であっ
た。その函館で2歳8月の時点で厳しい競馬を体験していたアンブロワーズとカ
シマフラワーの二頭がさらに成長してきたとあれば、このメンバーでも十分勝ち
負けが期待できる。函館2歳S時はアンフェアな騎乗で物議を醸しだしたホワイ
ト騎手だが、アンブロワーズの能力の高さは分かっているので、今回はまともな
競馬で勝ちを奪い取って欲しいところだ。フレンチデピュティ産駒はダートでも
強い産駒を出すので、パワーが要求される芝の重馬場はかえって良いのではない
かと推測できる。同じくフレンチデピュティ産駒のライラプスも侮れない一頭で
、前走は道中流れに乗れずじまいだったので、今回は巻き返しが期待できる。

以下重馬場ならば逃げ馬は軽視できないので、キャントンガールを連下に取り上
げる。馬場が渋るとジェダイト、ラインクラフトの末脚は殺されてしまう可能性
もあるので、買えて連下までか。

【馬連】◎からの流しと○−▲の組み合わせ
【三連複】上記馬のボックス(計20点:通常の10点分で)
【馬単】推奨なし(購入するならば◎1着流し)
【三連単】(買うならば1着◎○▲2着◎○▲△△△3着◎○▲△△△(60点)

┣阪神ジュベナイルフィリーズ 2歳牝馬 阪神 芝1600m(A) 晴・良


前日の夜から降り続いた雨の影響がほとんど見られなかった阪神ジュベナイルフ
ィリーズでしたが、強い馬はやはり強い競馬を見せてくれました。


まず、勝ったショウナンパントルですが、これは明らかに恵まれた勝利でした。
5番枠という好枠から、道中はずっと長手綱で馬を気分良く走らせます。そして
勝負所の3コーナーでも馬群の内でじっとして、自分ではまったく仕掛けません。


そうこうしている内に、前にいたアンブロワーズが4コーナーで直線の外側に進
路を取った事で、4コーナーの勝負所では、ショウナンパントルの前にいた馬が
すべていなくなってしまい、一番ごちゃつくはずの4コーナーで、一番スムーズ
に走る事が出来る環境が、勝手にできあがってしまったのです。

これは考えられないほどのラッキーでした。吉田騎手は直線を向いた時でも追い
出しを我慢し、残り330mから追い出しを始めるという競馬。最後の阪神の坂
で終い1ハロンが12.5秒と掛かったことも幸いして、見事2歳牝馬のチャン
ピオンとなることが出来ました。


しかし、このレースはやはり2着アンブロワーズ、3着ラインクラフトの強さが
抜けていたレースでしたので、今回は競馬のアヤといってもよいショウナンパン
トルの勝利でしたね。


さて、このレースの注目はなんといってもアンブロワーズとラインクラフト、ホ
ワイト騎手対福永騎手の対戦に尽きます。


スタートからアンブロワーズはコースを内よりに寄せて、馬群の内に入りたかっ
たのですが、2コーナーを回ったところでは馬群の中に入り込めずに、馬群の外
側で前に壁が作れない状況になってしまいました。


これはマズイと思ったのか、アンブロワーズのホワイト騎手は馬の後ろにアンブ
ロワーズを入れて、道中は我慢をさせようと考えて、縦に一列で走っている馬群
の間にアンブロワーズを割り込ませようとしました。


その割ってはいる隙間は前に行くマイネデセールと後ろに行くラインクラフトと
の間。ちょうどギリギリ一頭分が入れそうな、狭い隙間でした。


この隙間に入るときに、ホワイト騎手は何度も後方を振り返りながら進路を変更
しています。それだけ狭い隙間だったのです。しかし騎乗技術に自信があるから
でしょうか、その狭い場所ですらもホワイト騎手にはスペースに見えたのでしょ
うね。レース後に元騎手坂井千明さんが「自分だったらペナルティーをもらって
いただろう」と言うほどの神業でした。


この狭い場所に入ってこられたことで、結果的に大きな不利を受けてしまったの
が福永騎手のラインクラフトでした。


アンブロワーズが前に割り込んだ直後に、アンブロワーズの後ろ脚とラインクラ
フトの前脚が接触してしまいました。


ここでガクッとバランスを崩したラインクラフト。そこからは本来のリズムで走
ることが出来なかったようで、掛かり気味になって前を追いかけようと気が急い
ているような走りになってしまいました。そこで福永騎手は我慢をさせるよりは
、気分良く走らせる事を選択したのでしょう。4コーナーでは馬群の大外に出し
て巻き返しを図りました。


しかし4コーナーでもまた誤算が発生。4コーナーを回るときに前が壁になって
しまうと判断したホワイト騎手が、アンブロワーズを4コーナーで外に持ち出し
ました。あのまま4コーナーでインを突いていれば、前が壁になっていたことは
間違いないのであの判断はさすがでしたが、ラインクラフトにとってみれば、余
計に外に振られるはめになってしまったのです。


外から被される事を嫌ったホワイト騎手は、アンブロワーズを残り700mから
手綱をしごいて前に行かせるという早仕掛けをしたので、直線は早めに抜け出し
た格好となってしまったアンブロワーズ。


それを後ろからショウナンパントル、ラインクラフトが追いかけるという形にな
りました。ショウナンパントルは何もせずに絶好のポジションが取れた裏には、
アンブロワーズのホワイト騎手とラインクラフトの福永騎手の駆け引きが隠され
ていた、というのが勝ち組の勝利指針での見解です。


ただただ結果ばかりを説明するレース回顧ではなく、道中どのような思惑が絡ん
で、結果に結びついたのかを考えると、レースはもっと面白いものになります。


今回はアンブロワーズのホワイト騎手の騎乗が大きく結果を左右したように思い
ます。しかし函館2歳Sの時といい、今回といい、大レースでの勝負根性の凄さ
には脱帽ですね。


それでもペナルティーギリギリの騎乗というのは、やはりフェアな競馬、クリー
ンな競馬を求めている、多くの日本のファンにとっては気持ちの良くないもので
す。もっとペリエ騎手のようにスマートに騎乗して欲しいですね。これは多くの
日本の騎手にも強く期待したいものです。



Posted by kachigumiinfo at 11:26 │Comments(0)TrackBack(0)

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